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執筆者の写真大滝 綾乃

HSC(ひといちばい敏感な子)を知る

更新日:2021年9月12日



HSCという言葉を聞いたことがありますか?

最近になってよく耳にするようになりました。


なんだかうちの子はすごく、繊細。

ほかの子と比べるとすぐにぐずったり疲れやすかったり・・・

なんでこんな育てにくいんだろうか。

と思ったことないですか?


HSCとは、Highly Sensitive Personの略で

「ひといちばい敏感な子」という生まれつき持っている特性です。


5人に1人の子供が持っている特性で、

その子供が成長するとHSP(Highly Sensitive Person)と言われます。


世の中には敏感ないタイプ(HSC)とそうでないタイプ(非HSC)がいて、

その中でも刺激を求めるHSCと求めないHSC、

刺激を求める非HSCと求めない非HSCという4つのタイプに分けられます。



これは血液型と一緒。その方のタイプや特性です。

病気でも発達障害でもないので、もちろん治療が必要なものでもありません。



チェックの方法は

『HSCの子育てハッピーアドバイス/明橋大二著/1万年堂出版』

に23の項目で掲載されていますが、



☑完璧主義である

☑誰かがつらい思いをしていることに気づく

☑しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある

☑親の心を読む

☑服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる


などなど、HSCの中でも様々なタイプがあります。





大事なのはチェックリストではなく目の前の子供を育てていてどう感じるか。

その親の直観も大切だと思ってます。


そしてそのチェックリストでやっぱりHSCだ、と落ち込むのではなく、

そういうタイプの子供であるということを知ってほしい。


「甘やかしてる」


「もっとしつけなくちゃ」


「親の育て方が悪い」


と知らずに自分も子供も傷つけている可能性だってあるのです。



うちのHSCちゃんにみられる特徴例は、


◇しつけは強い罰より優しく諭すほうが効果的

⇒怒鳴ると癇癪を起して逆効果


◇日常の些細な変化に敏感

⇒家具の配置を少し変えただけ、前髪を少し切っただけでもすぐに気が付く


◇誰かがつらい思いをしていると自分がつらくなる

⇒走り回る子供を注意する先生の横で「なんで走るのをやめてくれないの」と泣き出す


◇痛みに敏感

⇒ちょーーーっとの傷でもう大事件になる


◇完璧主義である

⇒塗り絵や積み木など徹底的に完成させたい・中断されると癇癪


◇少しでも服がぬれると気になって着替えたがる


◇大きな変化にうまく対応できない

⇒入園後何か月たってもなかなか慣れない


◇直観力に優れている

⇒急に的を得た大人な発言をして驚かされる


◇物事を深く考える

⇒すぐに行動するのではなく、まずは観察してから


◇親の顔色や場の空気を必要以上に読む

⇒親のこころとリンクしまくる


◇感情移入がすごく感性が豊

⇒白いノートでお話を一つ作り出せる


などなどこれらはほんの一例です。

5人に1人のHSC。

5人に4人の一般的な子育て法があてはまらない場合が多いのです!


「あー、めんどくさい」

「また大げさに。」

と思っていたこと、実は本気で困ったり感じたりしていることなんだと

HSCの特徴を学んで知りました。



HSCの子供はほかの子よりも、いろんなことに敏感に反応します。

だから、怒られるとほかの子より大ダメージを受け、

けがをするとすんごく痛くて不安で、

誰かが悲しんでると、自分まですごく悲しくなる。



本当にすごい能力だと思う。

なんて優しいこころなんだろうと。




でも、そんな優しい心と向き合い育てることは、すごく難しい。


まずは【知る】ことが、

はじめの一歩だよ。


HSCというタイプが世の中にはいます。

一般の子育て法が当てはまらない子がいます。

甘えてるわけではありません。

ひといちばい敏感だから、疲れて苦しくなっちゃうときもある。



そういう子供もいることを、

みんなに知ってほしいな。



次回HSCの育て方へ続く…






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